とまらない円高、ついにザラ場で1ドル77円台に突入した円は、今年3月17日に早朝に記録した瞬間史上最高値76.25円に迫る勢いです。
1ドル77円台に
国内大手輸出企業が海外へ移転してしまうと、その下請け企業は死活問題と不安を募らせる会社も多いようです。
海外旅行が安くなる、と喜んでばかりはいられない状況になってきました。

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円高で苦しんでいるのは日本だけではありません。
対ドルで上昇し続けているのは通貨は日本円以外にもたくさんあるのです。

主要国通過で見ると、
スイスフラン、昨年末に史上初の1ドル=1スイスフランを割り込むと、どんどんスイスフラン高が進み、史上最高値更新継続中で既に1ドル=0.80スイスフラン台。
オーストラリアドル、こちらも昨年末から今年年初にかけて史上初の1豪ドル=1米ドルを超えると、オーストラリアの好景気も反映しての高値更新が続き、遂に1豪ドル=1.10ドル台へ。
これにつられるように同じくオセアニア通過のニュージーランドドルも、年内利上げ観測も後押しして上昇、変動相場制移行後の高値更新中で1NZドル=0.87ドル台へ。

アジア他新興国通貨も上昇がとまりません。
中国、人民元が1ドル6.4450元まで上昇し、2005年の人民元切り上げ以降最高値を更新。
人民元はもともと安すぎる、との評価もあったので良しとしても、
シンガポールドルも対米ドルで最高値更新、1米ドル=1.20シンガポールドル台へ。
マレーシアリンギも最高値圏で推移、
韓国ウォンも3年ぶりの高値圏、1ドル=1,050ウォン台で、既にドル買い介入実施中。
フィリピンペソも最高値圏の1ドル=42.10ペソ台で介入、
タイパーツも1ドル=29.60~29.70バーツ台で最高値更新中。
最高値更新までは行かないまでも、インドルピーも高値圏で推移。
新興国の代表、ブラジルレアルも12年ぶりの高値で介入、
...と欧米以外の通貨は軒並み対米ドル高値で自国経済死守の為に苦戦中のようです。

米債務上限引き上げ問題の混乱が続き米国債が格下げとなれば、さらなる米ドル安自国通貨高は続きます。

それとも...そもそもこれは米国の自国通貨安政策なの...?(*_*;