6月以降、比較的静かで値動きの少なかった為替相場がここ数日、活動を再開したかのように荒い値動きになってきました。
ドル円相場は80円から81円前後の1円程度の値幅で1ヶ月程推移していましたが、先週末の米国経済指標、雇用統計を悪材料として下落を始めたかと思うと今週に入ってからはくすぶっていた欧州の債務危機問題が表面化。ポルトガル国債の格下げやらイタリアの債務懸念、アイルランドの格下げやらでユーロの下落をきっかけにドル円も下落、13日には東日本大震災後の暴落以来4ヶ月ぶりとなる78円台に突入しました。
4ヶ月前と同じような価格帯で同じような時間帯、早朝時間帯を狙った投機筋による売り仕掛けと思われる急落でした。
ドル円日足チャート
※チャート画像は外為どっとコムさんのページからお借りしました。
すぐに79円台には戻りましたが翌14日、再び早朝に78円台へ急落、すぐに79円付近に戻すもその後じわじわと下落、またもや78円台半ばまで達した後、午後3時頃、突然79.60円まで急上昇。久々の日銀介入か?とも思われましたが、米国の銀行による買いとの噂などもあり、真相は不明です。結局また79円付近まで下げて・・・
と慌ただしい状態が続きます。
ドル円1時間足チャート
ドル円相場は米国経済の動向と欧州の債務危機問題が鍵を握っているようです。
野田財務省の介入をするのか、したか、していないか、という事実に関するコメントよりもバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の追加緩和するかも?という可能性のコメントのほうが重要です。
ムーディーズによる米国債格下げ示唆のコメントも効いているようで、
史上最安値76.25円も視野に...との噂も聞こえてきます。
日本の国内政治が少々混乱しようが、原発問題が遅延しようが、退陣表明した菅総理が粘ろうが、円高はとまりません...

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